11月は(9日~15日)
「糖尿病週間」です。
糖尿病週間の始まり
1948年アメリカの糖尿病学会のベスト教授が提案したことに始まったようです。
日本では1960年(昭和35年)に京都糖尿病協会が「みどり会」として開催し、その後、日本糖尿病協会と
連携して毎年11月第2週を糖尿病週間として実施しているようです。
この活動は、糖尿病の正しい理解を促進し、患者が安心して社会生活をを送れるようにすることを目的とさ
れています。
糖尿病ってどんな病気?
国立健康危機研究機構 糖尿病情報センターさんのホームページによると、「糖尿病は、インスリンが十分
に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。
インスリンはすい臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。」となっ
ています。インスリンの分泌不足や作用異常によって血液中のブドウ糖(血糖)が高くなる慢性疾患です。
血糖が高い状態が続くと、血管や神経にダメージを与え、心臓病、脳血管障害、腎臓病、網膜症などのリス
クが高まります。糖尿病にはどんな種類があるのでしょう。
糖尿病の主な種類
〇 1型糖尿病
自己免疫反応によってすい臓のインスリン分泌細胞が破壊されることで発症し、若年者に多いです。イン
スリン注射が必要です。
〇 2型糖尿病
インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)ことや分泌量の不足により発症し、成人に多く見られ
ます。生活習慣病に関連しており、食生活や運動療法が重要です。
〇 妊婦糖尿病
妊娠中に血糖値が高くなる一時的な糖代謝異常です。出産後改善する場合もありますが、その後の2型糖
尿病リスクは高まります。
以上がお主な糖尿病の種類です。
どのように診断されるのでしょうか。
糖尿病の診断
次のような検査で判断するようです。
◇HbA1c値(ヘモグロビン エー ワンシー)◇
過去1~2ヶ月の平均的な血糖値の状態を表す数値。
一般的には5.5%以下が正常となります。
◇空腹時血糖値◇
8時間以上何も食べていない状態で測定した血糖値のこと。
健康な成人では概ね70~9mg/dL
◇随時血糖値◇
食事の時間にかかわらずに測定した血糖値のこと。
正常範囲は一般的に100~140mg/dL
◇経口ブドウ糖負荷試験◇
ブドウ糖を飲んで、血糖値がどのように変化するかを調べる検査。
一般的には75g0GTTが標準とされている。
糖尿病の自覚症状には、頻尿、口が渇く、疲労感、体重減少などがあります。初期段階では症状が現れにく
いことが特徴です。血糖が高い状態が続くと、血管や神経にダメージを与え、心臓病、脳血管障害、
腎臓病、網膜症などの合併酒リスクが高まりますので、健康診断を通して気にかけてください。
